こに、生後子ども達がその成長不安や問題を抱えることなく順調に
能力を獲得し成長していくために欠かすことの出来ない経験や学びを
表わす指標に「成長発達のための六つの段階的学び」があります。
第1段階―原始反射。2才までに発達する反射的な動きによる
脳と筋肉の発達
第2段階―姿勢反射(随意反射)。良い姿勢を調節保持する力
第3段階―運動パターン。全身を上手く調節し使う力
第4段階―知覚。目・耳・触覚などの感覚発達統合
第5段階―言語。発話の発達
第6段階―概念化。意味の理解
こうした六つの段階的学びを通して、高次の知能・コミュニケーション 能力・協調性など現代の学校教育が求める知能・学習能力を身につけていくことが出来ることを表わしています。
幼児期の教育や学校教育・塾・スポーツ教室・習い事などあらゆる分野で思い通りの成果を出せている子ども達と、逆に思い通りの成果を出せずにその成長に不安や問題を抱えてしまっている子ども達との違いはどこにあるのでしょうか?
それはこの「成長・発達のための六つの段階的学び」の各ステップを着実に経験し、その能力を獲得してきた子ども達と、逆にそのいずれかの段階を十分経験することなく踏み外したり、経験不足のまま過ごしたために、その能力獲得が不十分なままの子ども達との違いであることが判ってきています。
発達に不安や問題を抱えてしまった子ども達は、この「六つの段階的学び」の中の特に第1段階「原始反射」~第4段階「知覚」までの身体的機能の成長を進める段階のいずれかの段階、または全ての段階の経験が不十分だったり、経験することが出来なかった可能性が大きいのです。
そこで次回から「成長・発達のための六つの段階的学び」に沿ってその一つ一つの段階を詳しく見ていきます。