子育て知恵袋(第10回)

水中出産
自然分娩の一つに「水中出産法」があります。分娩台での出産と違い、陣痛が始まると妊婦は産院内のバスタブ状のプールに入り、胎児が徐々に胎盤から生まれ出てくるのを待ちます。ようやくにして胎児はバスタブの羊水と同じ37度ほどの温水の中に生まれ落ち、暫く水中に浮かびながら臍帯(さいたい)が萎んでいき、自然に肺呼吸に移っていくことができます。生まれ落ちた赤ちゃんは分娩台で臍帯を切られ、突然肺に空気が入ってくる「焼け付くような痛み」を受けることなく、緩やかにまた自然に肺呼吸へ移行することが出来ます。私の娘は2人とも、奈良県田原本町にある「久産婦人科」で、この水中出産を行いました。経済効率優先ではなく、赤ちゃんに優しいそうした「自然分娩」をしてあげることも、「赤ちゃんへの愛情メッセージ」になり、健康な脳の成長に有効なことをお伝えしてきました。こうしたことから分るように、新しく誕生した生命に向けた良くも悪くも「両親の思い」や胎児期の羊水内での刺激、自然な分娩、更に誕生後の運動刺激や愛情の言葉かけなどが子ども達の脳や心の成長に大きな影響を及ぼし、成長を変えていくことは間違いの無いことです。                                                                   

以上のことから「発達障害は先天的な脳の特性であり、障害そのものを改善することは難しい」という主張や論拠は成り立たないことが明確ではないでしょうか?現実に「発達問題や成長不安は改善する可能性がある。」という信念のもとで「メンタル・ビジョントレーニング」の実践は日々その教育成果を挙げ、発達に不安を抱えていた子どもたちが新たな成長を進めており、メンタル・ビジョンレーニングの必要性・重要性・効果は今後も益々高くなっていくと確信しています。

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